アルコールバーナーや固形燃料でも料理ができちゃう、お手軽な飯ごうとしてハイカーやキャンパーをはじめ多くの人に愛用されているトランギアのメスティン!
下の画像は左がラージサイズのメスティンTR-209と右が標準サイズのTR-210です。
容量はラージメスティンが1350mlで標準サイズTR-210の750mlと比べると2倍近くてかなりデカいです。
ラージメスティンは昔懐かしいドカベン(アルミの大きな弁当箱)って感じ…
メスティンはご飯を炊くだけじゃなく炒め物や煮物、蒸し物に燻製までできちゃう、まさにオールラウンドな飯ごうなんです!
そんなメスティン、実はじめて使う前にやっておきたい儀式ってのがあるんです。
それがここで紹介するメスティンのシーズニングとバリ取りの儀式ってやつです。
メスティンのバリ取りってなに?
実際にメスティンの蓋や器の淵の断面を指で触ると、引っ掛かりがあったり荒れているのがよくわかるよ
この画像はバリの部分を拡大したんだけど、こうして見ると角が立っててザラザラ、ギザギザになってるのがよくわかるでしょ
バリは材料を加工(切断したり削ったり)した時にできるでっぱり部分のことで、バリ取り前のメスティンを素手でさわったりすると、トゲ(金属くず)が刺さったり指を切ったりすることもあるから注意が必要デス!
手だけじゃなく、ラーメンやスープ系の料理では直接口につけて飲むこともあるから、バリ取りしないと口を切っちゃう可能性もあるから注意しないとね!
作業は10~15分ぐらいでできちゃうから、忘れる前にバリ取りは早めに済ませちゃいましょう!
バリ取りに必要な道具
まず準備するものは紙ヤスリ(サンドペーパー)、安全のため作業用の手袋とマスクを用意しましょう。
作業は軍手でもできるけど、なるべく滑り止めの付いた手袋をオススメします。
手袋のタフレッドは手にフィットして使いやすく畑作業やDIYなど普段からよく使っていて、いつもワークマンで3双組で購入してます。
慣れてる人は素手で作業してることが多いけど、ヤスリをかけるとアルミの粉で手が黒くなっちゃうし
手を滑らせたり、力を入れ過ぎて紙やすりが破れて指を切ったり、バリが刺さったりすることもあるので、汚れ防止と安全のため手袋は必ずしてください。
紙ヤスリの番手(粗さ)で悩むかもしれないけど、メスティンのバリ取りなら400~600番ぐらいまでで仕上げれば十分です。
家にサンドペーパーが無ければ、荒目から超細目までセットになってる100均のサンドペーパーでも大丈夫!
もっとツルツルのピカピカに仕上げたい人は、800、1000って具合に番手を上げていけばいいけど…メスティン蓋の鏡面仕上げじゃないから、バリ取りでは角が取れてケガしなければ問題ないのでそこまで必要ないです。
あんまり磨きすぎると厚みが0.8mm程なので、薄くて刃物みたいになっちゃってバリ取りの意味がなくなっちゃうから注意してね!
バリ取りに使用した3Mのスポンジ研磨材だけど、紙やすりと違ってクッション性があるからメスティンのような曲面部分の作業がしやすいです。
スポンジ研磨材は、ある程度力を入れてこすってもサンドペーパーみたいに急に破れることがないから、安心して作業ができました。
メスティンのシーズニングってなんで必要なの?
アルマイト処理やフッ素樹脂でコーティングされているアルミの鍋は、シーズニングしなくても大丈夫だけどね。
アルミは腐食しにくく錆にも強い金属なんだけど酸やアルカリの環境に弱くて、表面の酸化被膜がなくなることが原因で腐食しやすくなるんだって
例えば梅干しを表面処理がされてないアルミの弁当箱に入れて蓋をすると、梅干しと接触するところなんかは酸が原因で少しづつだけど腐食しちゃう。
メスティンをはじめて使うときは表面がなにも加工されてない状態だから、米のとぎ汁でシーズニングして酸化被膜(錆の一種)を作っちゃえば、完璧じゃないけど焦げ付きや腐食から防いでくれるってわけなんです。
でも使っていくうちに酸化被膜がはがれて効果がなくなるから、そんなときには再度シーズニングが必要です。
シーズニングの時間は?
トランギアのよくある質問に
A. アルミと水が反応して起こる現象です。人体に影響はありません。事前対策としては、使用前に米のとぎ汁を入れ10分~15分煮沸すると、表面にできる薄い皮膜により黒変色が起こりにくくなります。トランギア FAQ
この時間を参考に沸騰した米のとぎ汁にメスティンを入れて、10分~15分ぐらいを目安に煮込んでみた。
シーズニングの失敗か?
画像でもわかりにくいと思うけど、よく見ると薄っすらと変色してるのが確認できるぐらい?
この点についてイワタニプリムスさんに問い合わせてみました。
新品のメスティンを米のとぎ汁でシーズニングしても、見た目では酸化被膜がついたかはわかりにくいけど、10分~15分煮沸すれば大丈夫とのことでした。
また、メスティンのようなアルミの無垢材には、シーズニングで完璧なコーティングはできないので、気になる方はこまめにシーズニングをすると良いとのことでした。
まとめ
バリ取り作業をするときには、滑り止めがついた手袋とマスクの着用をオススメします。
メスティンのシーズニングは少し焦げがつきにくくなったり腐食が起こりにくくなるぐらいで、やらないよりはマシって程度に思っておいたほうがいいです。