ロゴス 氷点下パックの使い方ポイント!
保冷効果を確かめる前にロゴスの氷点下パックの使い方について、いくつか注意点があるので先にポイントを押さえておきましょう!
氷点下パックは完全に凍ってる?
氷点下パックは完全凍結した状態でなければ、その威力を発揮できないので注意してください。
氷点下パックのサイズや個数は?
クーラーボックスの容量に氷点下パックのサイズや個数は合っているか?
例えば今回使用しているインペリアルクーラーボックスの中に、GT-16℃の600gサイズや倍速凍結のMサイズを一つ入れても、パッケージに書いてあるような保冷持続時間は期待できません。
使用するクーラーボックスの容量に合わせて、氷点下パックのサイズや個数を適切にすることで、保冷持続時間が長くなります。
倍速凍結とGT-16℃どちらが良いの?
倍速凍結の凍結時間はGT-16℃の約半分で、マイナス温度帯の持続時間も約16%UPしているので、保冷する物によっては倍速凍結がオススメです。
GT-16℃は倍速凍結より低い温度帯での保冷が可能なので、冷凍食品やアイスクリームなど低温の物を保冷する場合には氷点下パックGT-16℃をオススメします。
保冷持続時間を延ばすために
キャンプやバーベキュウなど氷点下パックをクーラーボックスに入れて屋外で使われる場合には、直射日光があたる場所は避けなるべく風通しの良い日陰にクーラーボックスを置くようにしてください。
日陰が少ない場所ではクーラーボックスをカバーで覆うなど、クーラーボックスに直射日光があたらないように工夫することで保冷持続時間を延ばすことができます。
使用する氷点下パックとクーラーボックス
使用する氷点下パックは倍速凍結Mサイズが2個・GT-16℃ハード1200gが1個・GT-16℃ハード900gが2個の合計5個の氷点下パックを使用しました。
使用するクーラーボックスについては、インペリアルクーラーボックスとコールマンのデイリークーラー10Lを使って、氷点下パックの保冷力を確かめていきます。
回転成形で1日に6個しかできないインペリアルクーラーボックスは、保冷能力が優れているので単体でも氷点下パックの保冷力持続時間を延ばしてくれると思います。
こんな感じでコールマンのデイリークーラー10Lならインペリアルクーラーボックスに収まるので、氷点下パックの保冷力持続時間も良い結果が期待できそうです。
氷点下パックと温度センサーの設置
氷点下パックの設置場所
氷点下パックの設置場所はインペリアルクーラーボックス内の底面にGT-16℃ハード1200g、側面に倍速凍結Mサイズを設置。
コールマンのデイリークーラー10Lには、底面にGT-16℃ハード900gを設置した上にアイスクリームのカップ8個と温度センサー2個を置いて、その上にGT-16℃ハード900gでアイスクリームとセンサーを挟む形で設置しました。
温度センサーの設置と精度について
- 外気温(室温):(下記画像2番のセンサーIN温度)
- 天板:インペリアルクーラーボックスの天板温度(下記画像1番のセンサー温度)
- 庫内1:インペリアルクーラーボックス内の温度(背面側)(下記画像3番センサー温度)
- 庫内2:デイリークーラー内の温度(下記画像2番のセンサーOUT温度)
- 庫内3:デイリークーラー内の温度(下記画像4番センサー温度)
使用した温度センサーの精度について同じ条件で温度を確認したところ、1番3番4番の温度センサーと2番の温度センサーでは、表示温度が1~1.5℃程度の違いがあったので、今回測定した温度はあくまでも参考目安としてください。
氷点下パック 驚異の保冷力を確かめてみた!
10月4日午前10時測定スタート!この日の天気予報は晴れ時々曇り、予想最高気温は30℃!
測定場所のベランダでは10:00のスタート時点でクーラーボックスの天板温度は43.3℃を表示!
【午前12時】各センサー温度とアイスクリームの状態
確認できた温度は、インペリアルクーラーボックス内の9.8℃とデイリークーラー内の-16.3℃の温度です。
デイリークーラー内の氷点下パックにはあまり変化はなく、取り出したイチゴアイスも表面はまだまだ固い状態です。
これはクーラーボックスからアイスクリームを取り出した直後の12:08分の温度センサー画像です。
アイスクリーム取り出し後はインペリアルクーラーボックス内の温度が9.8℃から13.4℃に上昇しています。
【午後3時】各センサー温度とアイスクリームの状態
測定開始から5時間後のデイリークーラー内上部の氷点下パック、表面の白っぽかった部分が少し色が変わってきました。
デイリークーラー内の氷点下パックとアイスクリーム、上段の氷点下パックの裏側は色の変化がなく、まだまだ白っぽく凍っている感じです。
デイリークーラーから取り出したアイスクリーム、今回はチョコレートを取り出しましたが、溶けている様子はありません。
これはクーラーボックスからアイスクリームを取り出した直後の15:03分の温度センサー画像です。
【午後5時】各センサー温度とアイスクリームの状態
アイスクリームを取り出すときに赤外線温度計で、デイリークーラー上部の氷点下パック表面温度と、インペリアルクーラーボックス底の氷点下パック表面温度を確認しました。
デイリークーラー上部の氷点下パックGT-16℃ハード900gの表面温度-13.3℃
インペリアルクーラーボックス底の氷点下パックGT-16℃ハード1200gの表面温は-18.7℃
3個目はバニラアイスを取り出して中の状態を確認してみたけど、画像でもわかるように溶けている様子もありません。
【午後10時】各センサー温度とアイスクリームの状態
室温が24~25℃で日中の外気温と比べてかなり低く、室内へ移動後は午後10時までクーラーボックスを開けていないので、インペリアルクーラーボックス内の温度も7.9℃と日中に比べ低くなっています。
午後10時開始から12時間、赤外線温度計でインペリアルクーラーボックスとデイリークーラー内の氷点下パックの温度を確認しました。
デイリークーラー上部の氷点下パック表面温度が-14.5℃と、午後5時の時より低くなっていますが、センサーの照射位置による違いもあると思います。
アイスクリームの表面温度は-7.2℃を確認、上部氷点下パックの裏側は中心はまだ凍っているけど周囲が溶けてきている様子がわかります。
一旦デイリークーラーを取り出してインペリアルクーラーボックス内の氷点下パックの表面温度を確認しました。
倍速凍結Mサイズ左側-9.4℃
倍速凍結Mサイズ右側-11.4℃
氷点下パックの表面温度を確認してデイリークーラーを元に戻して、アイスクリームの状態を確認します。
12時間後に取り出した抹茶アイスも画像のように溶けている様子はありません。
氷点下パックの表面温度とアイスクリームの状態を確認した22:09の各センサー温度で、室内と天板以外はすべて温度が上昇しているのがわかります。
時間ごとのセンサー温度はこちらを参考にしてください。
24時間後のアイスクリームに驚き!
10月4日午後10時にアイスを確認してから、翌日10月5日午前10時までの12時間はクーラーボックスを開けていません。
【10月5日午前10時】24時間後の各センサー温度
測定から24時間後の各センサー温度、デイリークーラー内の温度センサーは-8.0℃と-10.8℃を表示しています。
デイリークーラー上側の氷点下パック表面温度は-1.2℃を表示、午後10時の表面温度-14.5℃と比べると温度がかなり上昇しました。
アイスクリーム蓋の表面温度は-7.1℃を表示しています。
デイリークーラー下側GT-16℃の表面温度-8.9℃を表示、中心部分と違って温度が高くなっています。
デイリークーラー下側中心付近のGT-16℃の表面温度-16.3℃
デイリークーラーから残り4個のアイスクリームを取り出して、底に入れた氷点下パックGT-16℃の温度を再度赤外線温度計で確認しました。
デイリークーラーの底に入れた氷点下パックGT-16℃1200gは24時間経っても中心の白くなっている部分は-18.5℃を表示しています。
氷点下パック右上の溶けている部分は-8.9℃でしたが、白っぽくなってる部分は24時間経っても赤外線温度計では-16℃以上を表示しました。
4個のアイスクリームの蓋を開けてみると表面がやわらかくなって少し溶けた感じです。
アイスの表面温度を測ってみると-5.8℃を表示しました。
外気温とクーラーボックス内の温度変化
2019年10月4日 | 外気温 | 天板 | 庫内1 | 庫内2 | 庫内3 |
---|---|---|---|---|---|
10:00 | 36.2 | 43.3 | 12.0 | -17.8 | -17.4 |
11:00 | 32.5 | 34.0 | 13.1 | -17.2 | -16.8 |
12:00 | 未確認 | 未確認 | 9.8 | 未確認 | -16.3 |
12:08 | 39.2 | 42.3 | 13.4 | -16.2 | -16.5 |
13:00 | 32.7 | 37.3 | 10.3 | -16 | -16.3 |
14:00 | 37.7 | 39.8 | 11.8 | -15.9 | -16.1 |
15:00 | 38.5 | 41.1 | 12.3 | -15.6 | -15.9 |
15:03 | 39.5 | 38.5 | 15.9 | -14.6 | -12.8 |
16:00 | 34.8 | 36.0 | 13.4 | -15.3 | -15.1 |
17:00 | 24.9 | 25.4 | 10.5 | -15.3 | -14.9 |
17:12 | 25.2 | 24.6 | 13.3 | -15.0 | -14.5 |
室内へ移動 | 室温 | 天板 | 庫内1 | 庫内2 | 庫内3 |
18:00 | 24.6 | 25.3 | 9.1 | -15.1 | -15.0 |
19:00 | 24.6 | 25.3 | 7.9 | -15.1 | -14.9 |
20:00 | 24.3 | 25.6 | 7.8 | -14.9 | -14.8 |
21:00 | 24.1 | 25.0 | 7.6 | -14.7 | -14.7 |
22:00 | 24.2 | 25.0 | 7.9 | -14.5 | -14.6 |
22:09 | 24.3 | 25.1 | 12.3 | -12.4 | -13.1 |
23:00 | 24.8 | 26.1 | 10.0 | -13.4 | -13.8 |
10月5日0:00 | 23.6 | 24.4 | 9.4 | -13.0 | -13.5 |
6:00 | 22.9 | 23.7 | 11.1 | -9.3 | -11.8 |
10:00 | 24.1 | 25.3 | 12.7 | -8.0 | -10.8 |
12:08・15:03・17:12・22:09はアイスクリームを取り出した直後のセンサー温度です。
※10月4日17:00以降はクーラーボックスを室内へ移動しました。
まとめ
ロゴスの氷点下パックとクーラーボックス・クーラーバッグを使って、24時間後のアイスクリームの状態を温度センサーで変化を確認しながら確かめた結果!
24時間後のアイスクリームを確認するまでには、計4回クーラーボックスを開けてアイスの状態を確認しているので、その都度中の温度が上昇してしまいます。
アイスクリームなど冷えたものを長時間保冷するには、開閉をできる限り少なくして風通しの良い日陰にクーラーボックスを置くだけでも保冷持続時間がかなり違ってくると思います。
また、使用したロゴスの氷点下パックは普段から冷凍庫で正しく凍らせておくことで、台風などで停電した時にも通常より長い時間、冷凍庫を保冷することも可能です。